HISAJI’s blog

日常の出来事を通じて、高齢者に役立つ様々な情報を発信します。

2泊3日の非日常(4)

   カテーテル施術の成功と悲運は紙一重

 

 

 

 

私の施術時間は1時間、検査だけだと30分程度で全て終了すると事前に聞いていました。

手術室に入室後、色々と説明があってスタートし、検査中に治療の必要な部位があると言われそのまま施術開始。

終了まで約1時間を要しましたが、無事終わり車椅子で病室まで戻りました。

無事に戻れた安堵感に暫く浸り、昼食の時間が来ましたが、左手点滴、右手カテーテル挿入の為の傷口固定で簡易ギブスしているので、両手が使えず苦労しました。

 

隣の人は同じく昨日入院、私は午前中で彼は午後の検査という事でした。

検査前なので彼は昼食抜きで、PM1時前に呼ばれて病室から元気に移動しました。

私は食事後安堵感からかベッドでうとうとしながら、時間を過ごしていましたが、ふと気が付くともうPM3時になっています。

「あれ、隣の人どうしたんだろう?」

でも、さっき隣のベッドから元気に出て行った人が、まだ帰ってきません。

2時間経過した頃、隣のベッドから物音がしてガサゴソ騒がしくなり、看護師さん2人の話し声が聞こえます。

「この荷物だけでいいんじゃない?」「そうね、貴重品はご家族の人にやってもらった方がいい」

私は、この会話がとても気になり、カーテンを開けて出てくる看護師さんを待って尋ねました。

 

「お隣さん、どーかしましたか?」

すると看護師さん二人は目を見合わせてから、普通に「施術中に問題が発生して、集中治療室・・・CCUへ転送されました」と答え、患者さんの荷物を持って立ち去りました。

 

施術前の医師からの説明や、承諾書類の内容を思い出し、思わずゾッとしました。

この施術は比較的短時間で終了し、簡単ではあるけれども全く安全と言う訳ではなく、

1%の確率で重篤な状態に陥る患者さんもいるという説明を受けていました。

 

私の後の施術でCCUに転送された人が100人目だとしたら、私は99番目の施術!

順番があと一つ先だったら自分の番……

 

何とも恐ろしい現実に、身がすくむ思いでした。